第14章 球技大会
ケイト「殺せんせー…
ありがとう^^」
殺せんせー「いえいえ(微笑」
そんな中、盗み聞き人がいた…
殺せんせー「n
ケイト「殺せんせー」
にゅ?」
それを感じ取っていた殺せんせーは
言おうとしたが、ケイトが話そうとしたのが先だった…
ケイト「私さ…
未だに、夢を見るんだ…
母さんが…父さんが…
(父方の)爺ちゃんが…婆ちゃんが…
血にまみれる夢…
そこで、自分の手を見ると…
血で汚れてるんだ…
だから、いじめられてたんだって…
そう、納得するしかなかった…;
婆ちゃんもさ、人体実験受けてたんだって…
一族の、当主だったから…血縁だから…
爺ちゃんも、その影響がないか調べるって名目で
9歳の時に連れてかれて…
あとは
けむに巻かれて、自然死って…;
ホントは…薄々だけど、解ってた…
シロの言ったように
婆ちゃんを殺した人に、殺されたんだってことは…っ!
でも…
でも…人自体を、憎む気にはなれなかった;
こんなのが生きてるから悪いんだ!
そう言われ続けて…
そう思うようになった…
本当は…すっごく、痛い(ぽとぽと」
左胸を押さえながら、涙をこぼした。
ケイト「心が張り裂けそうになって、苦しくて
辛くって…
それでも、言うわけにはいかなくって…;
悲しいはずなのに、涙も流せなくなっていった…
それでも
大切であればあるほど、言えなくって!;
だから…
言っちゃダメなんだって、壁を作った…
必死に、相手を護るためだって
自分に言い聞かせながら…
耐えて
耐えて
耐え続けて!!;
こんな私だから…
理解する人もいない。支えようとする人もいない。
それが当たり前なんだって;
でも…最近になって、やっと気付いたんだ…
話さなきゃ、解らないって…
そんなのは、自分を傷付けて不幸にしてるだけだって…
それを喜ばない人が、ここに居るって…(ぼろぼろ」
呟かれる度、想いと共に零れ落ちていく涙…
その想いは…
月夜と共に、何年にも紡がれてきたものだった…