第14章 球技大会
そして
あらかたルールを教えた、次の日
夜中
殺せんせー「ケイトさん
前にやってもらったクイズなのですが…
アスペルガー症候群の傾向がありますね」
ケイト「アスペルガー?
エジソンやアインシュタインがなってる?」
殺せんせー「ええ。
得意と不得意の差が激しく
コミュニケーションを苦手とします。
表現で、相手に誤解されがちで
いじめられた時の最初の要因と重なっていて…
決定打になったのは、力を見せた事でしたが」
ケイト「?が?どうかしたの?」
殺せんせー「アスペルガー症候群の
感覚面での特徴として、
「ちょっとした態度や言葉で著しく傷つき、
それがトラウマとなりやすい」
「幻覚や妄想じみた、こだわりを見せる傾向がある」
「過去のトラウマから、第三者にとっては
ちょっとしたことでもフラッシュバックを起こして
大騒ぎをする」
「大変まじめで、それゆえに壊れやすい」
という見解が多いんですよ;
フラッシュバックというのは
過去の出来事を
実際に今、体験しているように感じることです」
ケイト「!」
殺せんせー「心当たりがあるでしょう?」
ケイト「そっか…
だから、一個の科目だけ異様に出来てたんだ」
殺せんせー「しかし
得意なものや好きなものだと
集中力は異様に長続きし、打ち込めるんです。
そのため、専門分野を決めて
それのみに打ち込む方が得策だと思いますよ」
ケイト「そっか…
ありがとう、殺せんせー^^
っていうか、何で今進路指導?;」
殺せんせー「いえ。
前の担任は、そんなことさえしてなかったようなので^^;」
ケイト「…皆が寝ている時間に起こして
私だけに話したのは、そのためか…
気を使ってくれてるんだね(汗&笑」
殺せんせー「気になさらず。
担任として、当然のことをしただけです。
生徒の性質を把握し、正しく伸ばす。
それが、教師としての役割ですから(微笑」
月明かりの下、二人は笑い合った。