第13章 梅雨
だが…
ケイト「ん…
やだ…」
渚「ケイトちゃん!
まだ起きない方が」
ケイト「絶対やだ!!
だって…
皆勤賞もらえないじゃんかーッ!!;」
『着眼点そこかぁーっ!!!;(白目』
カルマ「ケイトらしいのはいいけどさ。
俺は反対だよ。
だって、一生懸命意識を保とうとしてるだけでも
相当きつそうじゃん。
死にたいの?」
いつもなら、
その着眼点のおかしさに
思わず笑い転げるであろうカルマが
冷静に、木陰にいるケイトを見下ろしながら尋ねた。
ケイト「でも…
今まで、ずっと無遅刻無欠席で通してきたのに!;」
烏間「ケイト…」
ケイト「?」
烏間「すまんが
早退している時点で無理だ。
お前は一回、集会の日に風邪をひいて
結果的に、早退することになっただろ?
皆勤賞は…
無遅刻、無欠席、無早退で成立する!(きっぱり」
ケイト「!!!!??(びしゃぁーん!!」
その直後、衝撃的過ぎたためか
雷のような効果音までなっていた…;
カルマ「分かったら早退して
怪我も体も全部治してから、学校に戻ってくれば?
授業の邪魔になるの、嫌でしょ?」
皆『!!』
渚「ちょっ。そんな言い方」
ケイト「そうだな…
流石に、邪魔になるのは…」
そう表情を曇らせるケイトに
顔を近づけるカルマ。
カルマ「ま、無理に止めようとは思わないけどさ。
無理して頑張って受けてたって、何も出来ないんだし。
それより…
ちゃんと寝て、完璧に治した方が得策だと思うよ?
そうじゃないと、何も出来ないでしょ?」
そうケイトの頭を撫でるカルマ…
ケイト「…うん…」
うとうとしながらも、何とか頷くケイト…
カルマ「無理しないで寝てたらいいんだよ。
どっちにしろ、大丈夫だからさ(微笑)
俺の場合、ケイトの方が何よりも大事だし」
そうして…
三日ほど、ケイトは眠り続けた…