第13章 梅雨
最後に、参式…
これのみに関しては特別に
適性が無ければ仕方がないとのことだった。
理由は…
今までで、神の力を持っているということが
山の奥深くの祠に辿り着くことで証明されたのは
『初代』と『58代目=ケイト』のみ。
つまり…
一族の中で、いつ出るか解らない力だからだった…
どれだけ強大な力を持とうと
どれだけ傷付けられ、殺されかけても
決して、悪いことに
傷付けたり、殺すことに使わない。
戦うとしても気絶させ
護り抜くために使う…
そんな人格者でなければ
扱いこなせることはないそうな…
その力を持つ者のみが
天之御中主神が作った、山の奥深くにある
その力を宿した『祠』に辿り着ける。
そうして…
遺伝によって受け継いだ、その力の扱い方を知り
祠にあった力もまた受け取り
それらを融合させる。
それが、神化融合。
人ではなく、自らの構造を神化させると同時に
それらの神の力を融合させることを、そう呼んだ。
それを使ったものは
神の力が、清純かつ、白い色をしているため
黒い髪が白く見えるほど、高密度であるため
周囲の全てが神々しく、白色に染まり…
衣服もまた、白い衣(きぬ)
白い、ゆったりとした褌(はかま)となって
包まれていた…
律「それ故、
その姿を見た者たちは、『神』と呼んでいたそうです。
以上が
ケイトさんの持っていた、極秘裏文書の内容です」
雨が降る中、長々しい説明を終わらせた。
『おおーっ』
それに、なぜか皆は拍手していた…
ケイト「ありがとう、律^^
やっぱり画像つきだと、尚更に解りやすいよ(微笑」
律「お役に立ててうれしいです^^」
ケイト「じゃあ…
もう眠いから、おやすみ^^」
で…
殺せんせー「って授業開始直前に何してるんですかーッ!!;」
カルマに抱き付いたまま
その腕の中で、とても気持ちよさそうに
一緒に眠っていたそうな…
殺せんせー「しくしく;
授業ボイコットしないで下さい;」←ハンカチと共に涙
ケイト「あれ!?;今授業!?;(がばっ」←今起きた