第12章 もう一人の転校生
ケイト「私は…
私が関わったせいで
『相手が悪い人』って
決めつけられるのが、嫌なんだ!;
苦しいんだ…
味合わされてきた、
激しくひどい、いじめによってつけられた傷よりも!!;
…そんな自分ができることは…
これぐらいしかなくて…
触れないことで護れるんなら、それでいいって思って…
結局、掴むべき時に…
その手を…母さんの手を掴めなかったっ;…
殺せんせー…
私…やっぱり、化け物なのかな…
こんな力持って、振り回されて…
自分が、自分じゃなくなっていくみたいで…
怖くなって…
それでも、皆に嫌な思いさせるぐらいなら
言いたくなくって;(ぼろぼろ)
こんな私が…
居ても、いいのかな?;;」
反動で、未だ体が動かせられない中
両目から、今まで積み重なり続けた
想いと共に、涙をこぼし…尋ねた…
その手を取ったのは
カルマ「何言ってるんだか。
前だって、言えって言ったでしょ?
それに、汚れてるだとか関係ないし。
俺の場合、
たとえそうなったとしても関係ないよ?
誰だって、汚れることなんてあるでしょ?
それより…
俺はケイトのこと、それごと愛しているからさ^^」
そう、抱き締め…
その左手を、そっと握るカルマ。
ケイト「っ;」
それに、嬉しさのあまり
また、涙がこぼれていく…
渚「そうだよ。
そんな風に考えることないんだ。
だって…
僕らは、そのおかげで楽しかった。
ケイトちゃんと一緒に過ごした日々は
全部…とっても、幸せだったんだよ…
だから…
そんな悲しいこと、言わないでよ(涙目」
そう、左手を重ねる渚。
そして…
片岡「そうだよ」
前原「元気出せよ!」
などと、次々に…手が重ねられていった…
変わらず…笑顔で、接してくれた…
受け容れてくれた…
そんな人達に…
そんな心をもって接してくれた皆に…
ケイトは…嬉し涙を止めることが出来ず…
ケイト「うっ;うわあぁ~!;」
子供のように、泣き叫んでいた…
あの時、流せなかった涙を…
あの時、言えなかった想いを
そこで、体現するかのように…