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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第12章 もう一人の転校生



そんなE組と、ケイトに対し…

殺せんせー「ケイトさん…

あなたは、化け物なんかじゃありません。


第一、化け物というのは…

相手のことを考えず
想わずに行動する、生き物のことです。


一生懸命、相手のためを考え

相手の幸せのためにできることを考え


必死に…そうあろうと、頑張り続けてきた…


親を殺されようが、祖父を殺されようが…

あなたは、その人を傷付けず

その幸せを願った…


人の存在自体を憎んでもおかしくなかった…


それでもあなたは、それごと大事にし続けてきた…


相手を沈ませないよう

相手を暗く、苦しませないよう

明るく、笑顔で…


その殺した人たちの不幸を

両親や祖父が喜ばないことを、あなたは知っていた。


『自分を含まない、全員』が

幸せになるよう、尽力し続けてきた…


しかし…

もう、いいんじゃないですか?


無理に…息を殺す必要なんてない。


あなたは今、ここに居る。


そして今、あなたは皆さんに望まれている。


それでいいじゃないですか(微笑」


そう、笑顔を浮かべ

その左手を右触手で取り、

左触手で頭を撫でる殺せんせー。


それに…

ケイト「あり…がとう…

ありがとう;…


存在しちゃいけないって思ってた;

居ちゃいけないって言われてきた;


それでも…

今、ここに居る皆は違う…


ここに…居てもいいんだ…;;」


涙と共に、ケイトの中の世界は開けた…


茅野「ほら、元気出してよ^^」

頭を撫でられたり


カルマ「泣き止まないと唇奪うよ?^^」

右肩を、右手で組まれたり


渚「ケイトちゃん…

僕は、ケイトちゃんの昔のことは全部知らない…


それでも…大丈夫だよ。


ケイトちゃんの言葉、引用するみたいだけど^^;


ケイトちゃんは…ケイトちゃんだから


僕らは、そのケイトちゃんに

ここに居て欲しいから…


安心して、笑顔で過ごして欲しい…


そう、思うんだ(微笑」


その左手を…

優しく包み込む人たちがいた…


眩いばかりの太陽の光に照らされながら…

また沈んでいく…


それでもまた…

光に満ちた明日はやってくる…


ケイト「また明日~!」

机を片付けた後、帰る皆…

今日もまた、一日が過ぎていく…


大事な、『想い』と共に…
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