第12章 もう一人の転校生
シロ(なんにせよ、今がチャンス。
殺らなければ、殺られる!!)
そして…
銃を撃つシロだったが…
ケイト「うああああああっ!!!!」
その直後…
意識が、刈り取られたかのように…失くなっていた…
気が付いた時は…
梅雨ではなく、全ての雲がなくなり
どこまでも澄んだ、青空となっていた時だった…
ケイト「っ…
私、一体どうなって…?」
殺せんせー「…
あなたは、祖先であった神に乗り移られたんですよ。
そして…
シロさんたちに
『彼女(ケイト)に手を出せば…
ただでは済まさない』
そう…
圧倒的な力と共に、言い放ち…
彼等が去ったと同時に
その神が帰っていったようで
凄まじい発熱状態になっていましたよ…;」
ケイト「…そっか…」
渚「ケイトちゃん…」
ケイト「バッカみたいだよな…
こんな…人じゃない力を持っていて…
化け物じゃない、人だなんて思う方が…
こんな力を持っていて…
どうにでも出来る力を持っていて…
理屈じゃない…
護りたい…
少しでも助けられるのなら、助けたいっ;」
そんな中、涙が流れていき…
左手を見つめるケイト…
ケイト「この手は…
結局、大事な時に掴めなかった;
小さい時、力を知りたがってた子がいた…
私は…迷うことなく見せた…信じていたから…
その結果、差別され
いじめられ続けてきた…
うそをつけず、ストレートに言うのもあって
言い方とかで、誤解を招いて生意気だって…
一番の決め手になったのが…
この『力』だったんだ…;
触れるなと言われた…
化け物と言われた…
石を投げつけられた…
心も、人格としても…
殺されかけ続けた…
こんな手に…
こんな私に…触れようとする人なんていないって…
距離置くことぐらいしか出来なかった…
せめて、人に
自分が関わったことで苦しむのを減らしたくて…
それで、私にひどいことをした
悪いことをした人にさせたくなんかなくて…
結局…私はっ;…
大事なものを…何一つ護れなかった!;;」
苦しそうに、涙を流しながら泣き叫ぶ