第12章 もう一人の転校生
ケイト「だからさ…イトナ君…
E組で、殺せんせーの授業を受けよう。
きっと、楽しいよ^^
今まで、得られなかったものが
ここにはある…
ここは…
私が知る中で…
最っ高の、『大事な居場所』だから^^」
そう、日差しが差し込む中…
それを背に、下にいるイトナへ
笑顔で手を差し伸ばすケイト。
前原「ったく。言ってくれるぜ」
目を拭きながら言う
片岡「泣いてんの?」
前原「泣いてねぇよ!//」
殺せんせー「やはり…
あなたに、怒りなどは似合わない…
ケイトさんに一番合うのは…
どこまでも真っ直ぐな、純朴な『光』ですよ(微笑」
梅雨ばかりで
曇っていたはずだった…
その暗闇の曇り空でさえ
そう言うケイトのいる場所に…
木漏れ日ならぬ、雲漏れ日が
白く、輝かしく見えていた…
イトナ「本当の…強さ?(きょとん」
ケイト「頷く)うん^^」
イトナ「それは…何だ?」
ケイト「相手を
シロ「殺すことだ!」
!」
『相手を、大事にする心だよ』
そうケイトが言おうとした矢先、
シロが飛び込んで、イトナへ言い聞かせた。
シロ「殺さなければ、強さは証明できない。
『死人に口なし』…そうも言うだろう?」
ケイト「違う!!
そんなことで、本当の強さなんて計れるものじゃない!!」
シロ「ふっ。
私たちにとっては…
相手を殺せるほど強かった。
その事実さえあれば、強さの証明になるんだよ」
ケイト「…
強さの概念自体、お前達とは違うみたいだな…」
シロ「ああ。
君のような、神の正しさまで受け継いだ
愚かなものとは違うようだ…
隔世遺伝し、現身でもある君とはね…
イトナ」
イトナ「?」
シロ「予定変更だ。
彼女を、先にやれ」
イトナ「頷く)こく」
そう言うシロに
こっくりと頷くイトナ…
ケイト「…仕方ないな…
マッハ20相手なら、あれを使うか…」