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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第12章 もう一人の転校生




シロ「…それは、神の力を授かったものとしての話かい?


それとも…

長年、『化け物』と迫害され

モルモットにしようとしてきた人間に対しても…


そう、想えるとでも言うつもりかな?」


ケイト「…変わらねぇよ(ギロッ」


今度は、目を見開きながら

いつもキラついていた、大きな目を…


多少なりとも、黒くおびさせながら

シロを、凄まじい目つきで睨み据えていた。


その間に、殺せんせーは足の再生を終えていた。


殺せんせー「ケイトさん、あなたは…」
シロ「足の再生も終わったようだね。

さぁ、次のラッシュに耐えられるかな?」

尋ねようとする殺せんせーを遮り、シロがそう言う


殺せんせー「ここまで追い込まれたのは、初めてです。

一見、愚直な試合形式ですが…
実に、周到に計算されている。

貴方たちに聞きたいことは多いですが、
まずは試合に勝たねば喋りそうにないですねぇ」


シロ「まだ勝つ気かい?負けダコの遠吠えだね」

シロはそう言うが、殺せんせーは続ける


殺せんせー「シロさん、
ひとつ計算に入れ忘れていることがありますよ」

シロ「ないね。私の計算方法は完璧だから。
殺れ、イトナ」

言葉を合図に、イトナは攻撃を開始する。

しかし、その攻撃は届かず、触手は解けた。


殺せんせー「おや、
落とし物をふんずけてしまったようですねぇ」

殺せんせーは無事だった。


そこにあったのは
生徒が持っていた殺せんせー用ナイフ。

渚が気が付くと、持っていたナイフが無くなっていた。

渚「いつの間に…!?」


それに驚くイトナに対し

素早く、先程脱いだ皮で包む殺せんせー。


殺せんせー「同じ触手なら

対せんせーナイフが効くのも同じ。


触手を失うと、動揺するのも同じです。


でもね…
せんせーの方が、ちょっとだけ老体です!」

そう言いながら、イトナを皮ごと教室外に投げた。

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