第12章 もう一人の転校生
怒涛の弱点披露が続く。
しかも、暗殺に関係があることばかり。
シロ「私の計算では
この時点で身体的パフォーマンスはほぼ互角。
また、触手な扱いは
精神状態に大きく左右される。
予想外の触手による、ダメージでの動揺」
殺せんせーの弱点②
意外にテンパるのが早い
シロ「今現在、どちらが優勢か、一目瞭然だろうね。
さらには、献身的な保護者のサポート」
殺せんせーの弱点⑱
特殊な光線を浴びると硬直する
シロは再び、光線を殺せんせーに放つ
その瞬間、殺せんせーが一瞬動かなくなり
殺せんせーの足が壊れた。
シロ「これで、足も再生しなくてはならないね。
なお、いっそう体力が落ちてやりやすくなる」
イトナ「安心した。
兄さん、俺はお前より強い」
その直後、渚は思っていた。
渚(殺せんせーが追い詰められている。
殺せば、世界が救えるんだ!なのに…
何で僕は悔しいんだろう…?
後出しじゃんけんの様に次々出てきた、殺せんせーの弱点。
本当なら、それは僕らがこの教室で見つけたかった…。
僕らが…!殺したかった!)
殺せんせー用ナイフを取り出しながら…
ケイト「はぁ~;
ばっかみたい。
一人を相手に、二人でやってるだけじゃん。
タイマンもできず
誰かに頼って、攻撃くらわせた奴が
そいつよりも強いなんて思うなよ(溜息」
イトナ「…安心しろ。
こいつを倒したら、次はお前だ。
お前は…兄さんよりも強い」
そう睨むイトナに対し
同じく、睨み返すケイト。
ケイト「…今のうちに、はっきり宣言しとく。
私は、この力を殺すことに使う気はない。
ただ、護り抜くために使う…
それが…
この力を授けられた者として
果たさなければいけない義務だ。
責任の取れない行動は、絶対にしない(真剣&睨」
そう、もともと寺坂並に細い目を
さらに細ませながら、きっぱりと言い切った。