第12章 もう一人の転校生
シロ「合図で始めようか。
暗殺…開始!」←右手を振り下ろす。
その瞬間、殺せんせーの触手が壊れた。
渚(僕らの目は、ただ一か所に釘付けになった。
切り落とされた腕にではなく)
生徒だけではなく、殺せんせーまで驚いている。
「まさか…」
「触手!?」
だからこそ、殺せんせーを兄弟と呼んだ理由だ。
人間でありながら、触手をもつイトナという少年
渚「イトナくんの髪…触手!」
渚はつぶやく
カルマ(そういうことね。
そりゃ雨の中、手ぶらでも濡れないわ。
全部、触手で弾けんだもん)
カルマは触手を見て、疑問が解決したらしい。
殺せんせー「どこだ…
どこでそれを手に入れた…」
殺せんせーの色がまっ黒へ染まっていく
殺せんせー「その触手を(睨む」
シロ「君に言う義理はないね、殺せんせー。
だが、これで納得したろう。
両親も違う、育ちも違う。
だが、この君は兄弟だ。
しかし、怖い顔をするね。
何か、嫌なことでも思い出したかい?」
殺せんせーの脳裏に、女の人との描写が思い出される…。
殺せんせー「どうやら、
あなたにも話を聞かなきゃいけないようだ」
殺せんせーがそう言うと、シロはある光を先生に放った
シロ「聞けないよ。死ぬからね
この圧力光線を至近距離で照射すると、
君の細胞はダイラタント現象を起こし、
一瞬全身が硬直する。
全部、知っているんだよ。
君の弱点は…全部ね」
そう言いながら
右手で拳を握って、親指を下に向けるシロ。
その直後の、イトナの怒涛の攻撃に
やったのか?と思われた殺せんせーだが…上にいた。
シロ「脱皮か。
そういえば、そんな手もあったっけか。
でもね、殺せんせー。
その脱皮にも弱点があるのを知っているよ」
イトナが殺せんせーに向かって、攻撃する
シロ「脱皮は、見た目よりエネルギーを消費する。
よって、直後の自慢のスピードも低下する。
加えて、イトナの最初の奇襲で腕を失い、再生したね。
それも結構、体力を使うんだ」
殺せんせーの弱点⑯
脱皮直後
殺せんせーの弱点⑰
再生直後