第12章 もう一人の転校生
二人が出て行ったあと、生徒たちは殺せんせーを問い詰める
「ちょっと!先生、兄弟ってどういうこと!」
「そもそも人とタコで全然、違うじゃん!」
殺せんせー「まったく心当たりありません!
先生、生まれも育ちも一人っ子ですから!
昔、両親に弟がほしいってねだったら、
家庭内がきまずくなりました!」
「そもそも親とかいるのか!?」
そして、職員室…
シロがジャンプを読んで、笑っている中
烏間先生は
さっきの言葉の意味について、問おうとしていた。
烏間(兄弟とは真実なのか?
それとも、奴の動揺させるための作戦なのか?)
その視線に気づいたのか、シロは
シロ「驚かせてすみませんね、烏間先生。
何せ、あの子は機密中の機密事項だ。
現場のあなたが知らされていないのは無理なきこと。
ですが、保障します。
あの子は確かに、
殺せんせーの兄弟。
放課後には、誰の目にも
それが明らかになる…」
そう断言した。
烏間「それと一つだけ聞かせて欲しい…
ケイトを、どうするつもりだ?」
シロ「…ふう(溜息」
それに対し、本を閉じながら
シロ「名前呼びとは珍しいな…
気に入ったのかな?」
烏間「彼女は生徒だ」
シロ「イトナもまた、生徒だ。
だが
彼女は…人であって、人ではない存在だ」
烏間「!!
…どういうことだ?」
そう目を細めながらきっぱり言うシロに対し…
驚きながらも、その理由を尋ねようとする烏間。
シロ「…殺せんせーとの戦いの後
彼女とも戦わせるつもりだ…
神の現身(うつしみ)…
いや、愛娘というべきか。
その、異様な力がな」
烏間「…」
ビッチ「ちょっと待ってくれる?」
『?』
ビッチ「…神だとか、祠だとか
後で風月流に関して、色々聞いたけれど…
それらと、関係してるってこと?」
シロ「半分正解であって…
半分不正解のようなものだ。
元々彼女は…
…
いや、やめておこう。
風月流初代の時の話を持ち出すのも…
古墳時代の始まりまで、さかのぼるのも…」