第12章 もう一人の転校生
カルマ(なるほどね…
だから6月に入った時
席を移動させたがってたのか…
俺の左隣の席に。
実際、今ケイトが座ってる席だったとしたら
絶対、後ろに紙とか貼られてる壁が壊されて
貼られているものまで、全部壊れるだろうし…
やっぱり…
本能的な『勘』に関して
ケイトは、誰よりも鋭いね(微笑))
そう思いながら
左隣にいる、奥田の後ろにいるケイトを見るカルマ。
とにもかくにも…
(なんか、まためんどくさいのがきやがった!)
(殺せんせーもリアクション困ってる…)
(笑顔でもなく、真顔でもなく…)
『なんだその、中途半端な顔は!!;)…(汗』
シロ「織部イトナだ。
名前で呼んであげてください」
シロはそういう
渚(白づくめの保護者と、話が読めない転校生。
今まで以上に、ひと波乱ありそうだ;)
カルマ「ねぇ、イトナ君。
ちょっと気になったんだけど…
今、外から手ぶらで入ってきたよね。
外どしゃぶりの雨のなのに
何でイトナ君、一滴たりとも濡れてないの?」
隣の席にいたカルマが、そうイトナに聞く。
すると、イトナは立ち上がり、カルマのもとへ
イトナ「おまえはたぶん、このクラスで一番強い。
けど、安心しろ。
俺より弱いから、俺はお前を殺さない」
そうカルマの頭を撫でながら言う。
ケイト「へぇ~。
ってことは、カルマよりも強いって意味か(微笑」
岡島「何でにこやかに話しかけてんだよ!;(白目」
前原「空気読めよ!;静まる所だろ!!;(白目」
奥田「あのっ;ケイトちゃん;(おろおろ」
にこやかにイトナへ顔と声を向けるケイトに対し
ツッコんだり、おろおろとする三人。
イトナ「!!…なんで…」
『?』
ケイト「どしたの?(きょとん」
バンッ!!
イトナ「何でお前がここにいる!!!!??」
キーン
ケイトの机を両手で叩きながら叫ぶイトナ。
その声が、教室中に響き渡った…