第11章 転校生の時間
渚「あれ?風も音も全然こないね、殺せんせー。
ほとんど、先生の頭ではじかれてる…」
殺せんせー「いい所に気が付きました、渚君。
秘密は、先生の皮膚にあります。
普段は柔らかい先生の頭ですが、
強い圧力を受けると硬くなります。
そうすると、マッハの風圧にも負けないのです。
先生の皮膚と似た原理なら、
君たちの身近にもありますよ」
そう言いながら実験道具を取り出し
殺せんせー「そのひとつ、ダイラタンシー現象について…」
渚(飛行中に授業始まっちゃった…!;)
律「暗殺しないのですか?カルマさん。
今はチャンスだと思われますが」
カルマ「無茶言うなよ、律(汗)
今やれても、俺らまでマッハで太平洋にドボンだよ。
完全に殺せんせーの思うつぼだ。
おとなしく授業受けるしかないよ」
ケイト「ダイラタンシー現象…
『体積変化=膨張』に伴う力=ダイラタンシーが生じると、
全体として、働く力に対して
まるで固体のような抵抗を示す状態に移行する。
しかし外力を加えるのを止めてしまえば、粒子の隙間が広がって、圧縮力と対向する力がともに働かなくなり、元の液体の状態に戻る。
つまり、流動性のある中で粒子が存在している物質に対して、粒子同士の隙間に働きかける力が関わり(くどくどくどくど」
渚「こっちはこっちで
専門家モードがONしちゃった!!;(ガーン」
カルマ「こうなったら止まらないだろうねぇ;」
殺せんせー「その通り!つまり」
二人『水の中で握っても、水は掴めない。
だが、ある種の混合物は
握ると硬くなり、離すと液体のようになる。
これらをダイラタンシー現象といい(べらべら』
渚「なんか二人してはもってる;」
律「ケイトちゃん、一つ質問してもいいですか?」
ケイト「何?」
律「ケイトちゃんと同じ名前で
ハーバード大学、『博士号』を取得した卒業生と
歳も生年月日も同じ、11歳の時に卒業したケイトちゃんと
同一人物で、間違いありませんか?」
渚「え…」
カルマ「…」
ケイト「;(汗」
殺せんせー&渚『ええーっ!!??;』