第11章 転校生の時間
それに対し
菅谷「ま、分かんないよ、機械に常識は」
菅谷がそういう
原「授業終わったら、ちゃんと解いてあげるから(苦笑」
原は自律にそういう。
杉野「そりゃこうなるわ…。
昨日みたいのがずっとだと
授業をまともに受けらんないもんな(汗」
そうして…
その日は、無事に授業が出来た。
しかし…
親にそうインプットされた機械が、すぐに解るはずもなく…
その晩…
自律「自律思考固定砲台より、マスターへ。
想定外のトラブルにより二日目の予定、不履行。
当機単独による事案解決確率、ほぼ0%。
卒業までの期日に暗殺できる確率が、
極めて下がる恐れあり。
至急、対策をお願いします」
誰もいなくなった教室で、自律はそう告げる
殺せんせー「ダメですよ、親に頼っては」
そこに現れたのは、殺せんせーだった。
自律「ん?」
殺せんせー「あなたの親御さんが考える戦術は
この教室の現状に合っているとは言い難い。
それにあなたは生徒であり、転校生です。
皆と協調する方法は、まず自分で考えなくては」
自律「協調?」
プログラムに入っていないであろう言葉に
?を隠せない自律。
殺せんせー「なぜ先生ではなく、
生徒に暗殺を邪魔されたか、分かりますか?
彼らにしてみれば、君の授業が妨害される上、
君が先生を殺したとしても
賞金はおそらく、あなたの親御さんのもの。
あなたの暗殺は、
他の生徒には何のメリットもないわけです」
自律「そう言われて理解しました、殺せんせー。
クラスメイトの利害までは、考慮していませんでした」
殺せんせー「にゅるっふっふっふっふっ。
やっぱり君は頭がいい。
で、あなたにこれを作ってみました!
アプリケーションと追加メモリです。
ウイルスなど入っていないので、受け取ってください」
殺せんせーは、自律にメモリやらを取りつけはじめる