第10章 修学旅行の時間
不良のリーダーは、後ろから攻撃しようとするが
殺せんせーの触手で止められる。
殺せんせー「君たちのように
他人を水の底に引っ張るようなまねはしません」
不良のリーダーは吹っ飛ばされた。
殺せんせー「学校や肩書きなど関係ない。
清流にすもうが、
ドブ川にすもうが、
前に泳げば、魚は美しく育つのです」
その言葉に、ぴくりと反応する神崎。
そう殺せんせーが暴れている間、影で話していた四人は…
不良たちの後ろに回っていた…
カルマ「ねえ、あのオレンジ頭俺にやらせてくんない?」
渚「え?どうして?」
カルマ「足元見てよ。
跳ね返った血が、足の裾についてる」
渚「あ」
カルマ「きっと、ケイトをやったのは
あいつだと思うんだよね。
で…俺、今すっごく機嫌悪いから
やらせてくんない?(黒睨み」
黒い顔をしながら、そいつを睨み
渚たちへと言うカルマに
三人は、否定することなどなかった…
ひざまずく不良たちに対し
殺せんせー「さて、私の生徒たちよ。
彼らを手入れしてあげましょう。
修学旅行の基礎知識を、身体に教えてあげるのです」
その瞬間、修学旅行のしおりで不良をぶっ叩く。
不良リーダー(いつの間に背後に…
しかも、鈍器をためらいもなく!)
鈍器=修学旅行のしおり
不良リーダー(狙う相手…間違えたかも)
不良たちは気を失った。
渚(やっぱり…相当腹が立ってたんだ…
ケイトちゃんが引き止めなかったら
きっと、本気で殺しにかかってたかもだし…
それに…)
そう思う中、思い出されたのは…
カルマ「…行ってくるよ」
そう呟きながら
右足の裾を掴んでいた左手を、そっと置き
その頭を優しく撫で、
ケイトのしおりを持って
共に行こうとするカルマだった…
その後…
烏間が、殺せんせーからケイトを受け取り
防衛省として緊急で治療を頼み
不良たちのいる場所へ突入する前に
ケイトは難無くを得たという知らせを、電話で聞いた。