第10章 修学旅行の時間
しかし、目を瞑りながら言った
カルマ「おあいにく様。
ケイトは無事だったよ…」
「あ?」
カルマ「そりゃ、こめかみ殴られたんだから
一時は意識を失ったさ。
でも…
脳に異常もないし、他に怪我はなかったよ(微笑」
「あんな血の量でどうして!」
カルマ「そりゃ…
どっかの誰かさんが、すぐ手当てしたからじゃない?(微笑」
その時…
また、建物の外から音がする。
「中坊がいきがんな。呼んどいたつれどもだ。
おめぇらみたいなよい子ちゃんはなぁ、
見たこともない不良共…!?」
そこにあったのは触手と、眼鏡をかけた不良たち。
『えー!?』
殺せんせー「不良共なんて、いませんねぇ。
先生が全員、手入れをしまったので」
「「「殺せんせー!」」
殺せんせー「遅くなって、すいません。
この場所は君たちに任せて、
ほかの場所からしらみつぶしに探していたので」
渚「で、何? その黒衣みたいな顔隠しは…;」
渚がそう聞くと…
殺せんせー「暴力沙汰ですので、
この顔が暴力教師だと覚えられるのが怖いのです」
殺せんせーの弱点⑩
世間体を気にする。
殺せんせー「渚くんが
ちゃんとしおりを持っていてくれたから、
先生にも迅速に連絡が出来たのです」
「せんこうだと!?
ふざけんな!
なめた格好しやがって…」
殺せんせーに襲いかかるが…
殺せんせー「ふざけるな?それは先生のセリフです」
すぐ倒されてしまう。
「(なっ、何された?
速すぎて見えなかった…)」
殺せんせー「ハエが止まるようなスピードと汚い手で
うちの生徒に触るなど、ふざけるんじゃない!」
「エリート校はせんこうまで特別性か…
てめぇも肩書きも見下してんなら、
馬鹿高校ってなめやがって!!」
刃物を持って、殺せんせーに襲いかかる。
殺せんせー「エリートではありません。
確かに彼らは名門校の生徒ですが、
学校内では落ちこぼれ呼ばわりされ、
クラスの名前は差別の対象になっています。
ですが…
彼らはそこで
さまざまな事に実に前向きに取り組んでいます」
不良共を倒しながら、殺せんせーは言葉を発する