第10章 修学旅行の時間
渚「だから
殴った時のしおりの量、二つ分だったんだ…;」
カルマ「ん?今気付いたの?(微笑)
察しの通り
これ、俺のとケイトの。
一応持っていった方がいいって、うるさくってさ。
でも…
おかげで、持ってきて良かったと思ったよ(微笑」
渚(そう微笑みながら
ケイトちゃんのしおりを見るカルマ君の目は…
少し、潤んでいたように見えた…
自分の不甲斐なさからなのか
かたきをとれたことの嬉しさからなのか
僕にはわからない。
でも…
なんだか少し、ほっとする笑顔だった(微笑))
その後
不良たちが隠れ場所に選んだ場所から出ると
夕暮れになっていた。
茅野と神崎を救出し、ほっと息をはく杉野。
杉野「一時はどうなるかと思った」
カルマ「うーん、
俺一人か、俺とケイトだけなら
なんとかなったと思うんだよねー」
そういうカルマの言葉に
杉野「怖いこと言うなよ…;」
茅野「でもよかったー。大丈夫?神崎さん」
茅野が神崎に聞く。
神崎「えぇ」
殺せんせー「何かありましたか?神崎さん。
ひどい災難にあって、混乱しててもおかしくないのに」
殺せんせーが神崎に聞いた。
殺せんせー「何か逆に、
迷いが吹っ切れた顔をしています」
神崎「はい、殺せんせー。
ありがとうございました^^」
そう、神崎は嬉しそうに笑った。
殺せんせー「いえいえ。
それでは、修学旅行を続けますかね」
プルルルル♪
殺せんせー「おや、烏間先生から連絡ですか。
ピッ
はい、もしもし。
あ、本当ですか!?
いやぁ。一時はどうなることかと心配しました…
ええ。ええ!
彼らにも、そのように伝えておきます(微笑」
そう電話で話す殺せんせーに
渚「もしかして…ケイトちゃん?」
殺せんせー「ええ^^
無事、目を覚ましたそうです」