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非日常パラダイス・第一部 【暗殺教室】

第10章 修学旅行の時間




ケイトが意識を手放した後も

左手で右足の裾を掴まれたままで…


それをカルマは、そっと優しく放していた。

杉野「班員が拉致られた時って…

普通、想定したしおりなんてねぇよ(苦笑」

渚「殺せんせー、
恐ろしくまめだから何でも書いてあるよ。

京都で買ったおみあげが
東京のデパートで売ってきた時のショックの立ち直り方とか…;」

杉野「どこまで想定してんだよ…;」

答え「おみやげを買ったのではありません。思い出と経験を買ったのです」

渚「鴨川で
いちゃつくカップルを見た時の淋しい自分の慰め方とか…」

答え「自分は平安貴族だ」と自分に言い聞かせましょう。平安貴族の求愛は人目を忍んで行うのですから、

今、この場で一人ぼっちでも何ら不自然ではありません」

杉野「大きなお世話だ!」

渚「おかげで少し落ち着いた。

今すべきことも、ちゃんと書いてある」



そうして…

場面が変わり、誘拐犯の不良たちは…

「つれに召集かけといた。
記念撮影の準備も、ここなら騒いでもだーれも来ねぇ。

おめぇ、どっかで見たことあると思ったんだけど、

これさ、お前だろ?

去年の夏ごろ、東京のゲーセン」

そう言いながら写真を見せる不良は

神崎へ言い続ける。

「めぼしい女を報告するよう、だちに言っててよ。
さらおうと計画してたんだが…見失ちまった訳。

まさか、あの名門中学の生徒だったとはねぇ。

あ、でも俺には分かるぜ。

毛並みに良いやつらほど、
どっかで台無しになりたがってんだ。

これから夜まで
台無しの先生が、何から何まで教えてやるよ(微笑」

悪質な笑みを浮かべながら
後ろ手に縛られた神崎と茅野を見下ろす不良。

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