第6章 恋の策謀事件(上)
アフロディティが生まれたのは、クロノスによって切り落とされたウーラノスの男性器にまとわりついた泡(アプロス、aphros)の中だった。クロノスは時間の神様であった。そしてギリシア神話の大地および農耕の神でした。山よりも巨大な巨神族ティーターンの長であり、ウーラノスの次に全宇宙を統べた二番目の神々の王でもあった。万物を切り裂くアダマスの鎌を武器とします。ゼウスの父親としてもよく知られており、ティーターン神族を率いてオリュンポスの神々と全宇宙を揺るがす大戦争を行いました。ということは、神々の父クロノス(時)が、父親のウラノスを殺し、海に投げ捨てた。その身体から出た血は白い泡となり、そこからアフロディテが生まれたのだ。なのでアフロディティとディオニューソス(のちのゼウス)は異母兄弟になるのですね。
そんなアフロディティは幼い頃から愛とびの教育を受け戦の女神として鍛えられてきた。また、美において誇り高く、パリスによる三美神の審判で、最高の美神として選ばれています。パリスの審判は、ギリシア神話の一挿話で、トロイア戦争の発端とされる事件だ。天界での抜群の三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられたという事件だ。ここでは詳しくは触れませんがそんな中美しい1人として選ばれたということは光栄なのでしょうか?
それからクロノスはアフロディティとディオニューソスをそれぞれ別々に呼び出して今の学校へ行くことを告げた。クロノスが2人を別々に呼んだのは2人を母親違いの兄弟と認めたくなかったのと2人に兄弟であることを知られたくなかったのである。なので2人は学校で一緒でも兄弟であることは知らない。そして今まで普通の友達のように接してきた。しかし、どこかで見た気がする・・・と2人はいつも会う時は口にしていた。