第6章 恋の策謀事件(上)
ヘルメスは歴史上によると、ギリシア神話に登場する青年神です。オリュンポス十二神の一人。神々の伝令使、とりわけゼウスの使いであり、旅人、商人などの守護神です。能弁、境界、体育技能、発明、策略、夢と眠りの神、死出の旅路の案内者などとも言われ、多面的な性格を持つ神です。その聖鳥は朱鷺および雄鶏。幸運と富を司り、狡知に富み詐術に長けた計略の神、早足で駆ける者、牧畜、盗人、賭博、商人、交易、交通、道路、市場、競技、体育などの神であるとともに、雄弁と音楽の神であり、竪琴、笛、数、アルファベット、天文学、度量衡などを発明し、火の起こし方を発見した知恵者とされました。プロメーテウスと並んでギリシア神話のトリックスター的存在であり、文化英雄としての面を有します。
そんなヘルメスはここでは悪知恵が働く盗人としての才能を持っています。特技は体育と音楽で苦手なのは読み書き。もちろん悪知恵だけではなく勉強の方の知識もありますがウンディーネには一歩及ばすといったところでしょうか?
そんなヘルメスですが早朝に生まれ、昼にゆりかごから抜け出すと、まもなくアポローンの飼っていた雄牛50頭を盗んだと言われています。ヘルメースは自身の足跡を偽装し、さらに証拠の品を燃やして雄牛たちを後ろ向きに歩かせ、牛舎から出た形跡をなくしてしまったのです。翌日、牛たちがいないことに気付いたアポローンは不思議な足跡に戸惑うが、占いによりヘルメスが犯人だと知ります。激怒したアポローンはヘルメスを見つけ、牛を返すように迫るが、ヘルメスは「生まれたばかりの自分にできる訳がない」とうそぶ板とのことです。このことからヘルメスは泥棒と嘘の才能があることをお分かり頂けたでしょう。そんなヘルメスの呂神は誰だったのでしょうか?ヘルメスはヘーラーの息子ではなかったが、マールスと入れ替わってその母乳を飲んでいたため、ヘーラーはそれが分かった後もヘルメスに対して情が移り、彼を我が子同然に可愛がったとされています。詳細は不明ですかね?でも間違いなくへーラーはヘルメスの育て親だったのでしょうね。それとマールスと義理兄弟なのですね。2人は学校で行き会っても話すことはほとんどありませんでした。もしかすると2人ともシャイで話しかけにくかったのかそれとも犬猿の仲だったのでしょうか?気になる所が沢山ありますね。それでは話を進めましょう。