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時と光と風の中で

第5章 ホーラの女神様達


さてタレス先生がデマゴーグと話していたあのデロス同盟についてですが(アレキサンダー先生がケンタウロス達にうっかり話しそうになったあの同盟です)何故今回の張り紙事件と関係があったのでしょうか?
デロス同盟とは前にも書いたようにアケメネス朝ペルシアの脅威に備えて、478年にアテナイを中心として結成されたポリス間の軍事同盟のことだ。アテナイを盟主としてイオニア地方など主にエーゲ海の諸ポリスが参加した。
ペルシア戦争(第二次遠征)においては、480年のサラミスの海戦および479年のプラタイアの戦いによりペルシア軍が敗れて撤退し、ギリシアには(一時的に)平穏が訪れた。しかしペルシア軍の攻撃による被害の爪痕は各地に残り、ギリシアの人々の間にはペルシア軍の再来襲を危惧する懸念が広まっていた。

プラタイアの戦いで全ギリシア軍の総指揮を採っていたスパルタのパウサニアスは傲慢なことで知られ、ギリシア諸国の多くは彼に反発することとなりました。他方で、その頃ペルシア軍の撃退で功績をあげていたアテナイの評価は高まっており、その結果ペルシアに対抗するための新同盟はアテナイを中心とするものとなった。
478年〜477年の冬にギリシア諸国の代表者がデロス島に集まり、そこでデロス同盟が正式に結成された。

このようにして結成された同盟ですね。ここで出てくる”パウサニアス2という人物はスパルタの王族、将軍だ。そして彼はクレオンブロトスの子で、レオニダス1世の甥に当たる。パウサニアスの子プレイストアナクスはプレイスタルコス(レオニダスの子)の後を継いでスパルタ王になった。また、パウサニアスは幼いプレイタルコスの後見人を務めた。
それはさておきデロス島にギリシャ諸国の代表者が集まった訳ですが、なんとそこにはあのデマゴーグも参加していた。でも何故デマゴーグが参加していたのでしょうか?

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