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時と光と風の中で

第5章 ホーラの女神様達


実はデマゴーグはとんでもない奴だった。デマゴーグはクレオンとも呼ばれ人々を騙す政治家として今では知られている。しかし張り紙事件の時はまだそのような情報が学校に流れておらず誰もデマゴーグの実態を知らないまま受け入れてしまったのだ。デマゴーグはまず校長先生にデロス同盟の話を持ちかけていた。デロス同盟の話は新しい学校を作るのに有利だったからだ。そして新しい学校を次々作り、このEsperanza of fantasia schoolを潰そうという考えだった。
デマゴーグはクレオンの名前を使いデロス同盟へと乗り込んだ。デマゴーグは元々無教養な成り上がり者として描かれることが多いが、彼は旧来の大土地所有者ではないにせよ、手工業を営む裕福な名望家層であったのだ。なのでお金持ちなのをいいことにまんまとデロス同盟乗り込むことに成功した。デロス同盟結成の時には多くの代表者が集まっており紛れていても気がつかれなかったデマゴーグはでロス同名に関わっていたかのように偽り(実際は同盟に参加していたというより紛れ込んでいたのに過ぎないのですが)校長先生に新しい学校の話を持ちかけた。それから生徒達への謝礼金を受け取る受け取らないの騒ぎに発展していくのだが、校長先生も新しい学校ができれば我が校と協力してギリシャの子供達への養育へ専念できることと他の学校の生徒との関わりも大事だと思ったのだ。まさかこんなんことになるなんてこの時はまだ知る由もなかったでしょうね。
デマゴーグは他にもミュティレネの男子全員を処刑し、女子供を奴隷にしようとしたり本当に恐ろしい奴だった。こちらの2つは裁判で批判が高まり却下されたようですがこうして見ると張り紙事件がまだましに見えますね。

デロス同盟は最も有名な同盟ですのでこれに関わったもしくは参加したと聞けば誰しも素晴らしいと感じるのだ。なのでデマゴーグはこの同盟を利用してまず校長先生を騙した。そして1番秘密を守りそうと確信したタレス先生にこの話を持ちかけたのだ。それをアレキサンダー先生が小耳に挟みケンタウロス達に話しそうになったという訳だったのですね。そう張り紙事件の裏にはこんなことがあったのである。
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