第5章 ホーラの女神様達
普段はホーラたちは自然の正しい移り変わりと人間社会の秩序の二様の女神とみなされており、季節の秩序を司ることから、植物や花の生長を守護する女神とされ、また人間社会の秩序や平和をも司るとされています。また、天界と地上を結ぶ雲の門の番人でもある。それゆえ彼女達は、花を手にした優美な乙女の姿で表されます。
ヘシオドスの『神統記』によれば神々が寄り詳しく書いてあるのでそちらもどうぞ!!
次の日のことだった。アストライアが授業に向かうために廊下を歩いているとそこにアマイモン達が彼女の行く手を阻んだ。
「この前のことを仕返ししてやるからな!」
アマイモンは自信たっぷりに言った。
「なんのことでしょう?私にはさっぱりわかりませんわ。」
アストライアがひどく驚いたのでアマイモンは彼女に詰め寄りこう言った。
「僕が学校を案内するはずだったんだぞ。なのにガイアたちにばらされて散々だったんだよ。どうしてくれるんだ?」
「どうしてくれると言われましても私にはなんともできませんので失礼します。そこを通して頂けませんでしょうか?」
アストライアが彼らの前を通ろうとするもなかなか通してくれずエリゴスとサタンががっちり動こうとしなかった。
「あなた達はなんということでしょうね?悪魔の身でありながら私に刃向かうなど論外ですわ。」
アストライアは術で彼らを払い除けて去って行った。
「なんだよ、あいつは!?」
アマイモンは去っていく彼女を睨んでいたが、やがてエリゴスとサタンとともに授業へと歩いて行った。