第4章 Run at full speed!!
それからしばらくして先生達は選考委員会の方と部屋を出ていった。
「ねえ、これからどうするの?」
ガイアがみんなに聞いた。
「どうするって、とにかくこの嫌な空気をなんとかしないといけないわね。」
ウンディーネが天井を見上げて言った。そして周りを見回すと水を呼び寄せて部屋の中をきれいにした。
「アマイモン達は探した方がいいのかな?」
ケンタウロスがみんなに聞いた。
「探したって無駄だよ。あいつらのことだから意地でも出てこないんだろうな。」
ディオが呆れて肩をすくめた。
ディオの言葉にみんな頷きアマイモン達を探すのをやめて寮へと戻っていた。
夕食の時もアマイモン達の様子が見えなかったので来なかったんだとみんなは口を揃えた。
「今日のムサカすごく美味しいのにね。」
ケンタウロスがアマイモン達のお決まりの席を見つめて言った。
「退学っていうのがあまりにもショックだったんだろうね。」
ユニがため息をついた。
「でもドーピングはまずいんじゃないかな?それとオリンピア祭も途中で終わっちゃってるし中止ってことなのかな?」
キューピッドがみんなに聞いた。
「でもギュム先生は中止じゃなくて延期かもって言ってたわよ。」
ウンディーネがキューピッドの質問に答えた。
「なるほどね。」
今日のメニューはパン、ひき肉とチーズを使ったムサカ、ホリアティキサラタ(田舎風ギリシャサラダ)、悪魔のクソスープそしてデザートにクラビエデス(アーモンドクッキー)でした。どれも美味しそうですね。
夕食が終わったあともアマイモン達のことがなぜか気になりあれこれと話しているうちにこの日は終わった。