第4章 Run at full speed!!
早速みんなでアマイモンを探すことにした。みんなで懸命に走っているとどこからか声が聞こえてきた。
「だから僕は退学なんかしたくありません。」
「あれはアマイモンだ。」
ディオが声を聞いて叫んだ。
みんなは急いでアマイモンの所へ駆けつけた。
「先生、アマイモン君が退学と聞いたのですが本当ですか?」
ウンディーネがその場にいた先生達に聞いた。そこにいた先生はアリストテレス先生やギュム先生、ヘシオドス先生だった。
「同じ学校の生徒でもあろうものが傷害事件を起こしたも同然ですからね。」
ヘシオドス先生はアマイモンの胸ぐらをつかんでいたが手を離してウンディーネ達の方に向き直った。
ウンディーネは先生にさらに言及しようとしたがそこにサタンが一歩前に出た。
「先生、何も退学にしなくてもいいと思います。確かに僕らはドーピングをしていました。でもそのことは反省しています。ケンタウロス君が帰ってきたら謝ればいいじゃないですか。」
実はサタンとエリゴスはアマイモンを探している途中でケンタウロスが無事であることをディオやウンディーネから聞いていたのだ。
「ケンタウロス君は今は病院にいますが私達が向かって行った時は回復していました。なので今回のことは・・・。」
ディオが先生に向かってアマイモンの退学を必死に止めた。
「これは私達学校では決め兼ねないので選考委員会の方の意見も聞こうと思う。以上!!」
ヘシオドス先生は何事もなかったかのように事を片付けようとしていた。
「待ってください。でももし選考委員会の方が退学と決めたら避けられないということですか?」
サタンがヘシオドス先生にしがみついたが先生はサタンを払い除けて”そうだ”と短く答えた。
「そんなぁ。」
サタンとエリゴスはがっかりした。
もう他に手立てはないのでしょうか?そうみんなが諦めかけていたその時だ。
「アマイモンに退学はさせないぞ!!」
その声にみんなが一斉に振り向いた。
「あっその声は・・・?」