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時と光と風の中で

第1章 出発~新たな出会い~


ケンタウロス達の学校では学ぶ教科が沢山ある。それは以下の通りである。1商業経済2芸術(図画と音楽)3体練術(いわゆる体育)4読み書き5幾何学6天文学7哲学8社交儀礼(祭典の仕切り方も)9弁論術10修辞学11数学12獣の乗り方13ペルシャ文学とゾロアスター教の14教科だ。
そして体練術ではアヴェスタとザンド、アーチェリーとポロ、格闘技、チェス、バックギャモンなども教わることとなるがそれはのちほど。
翌日の朝、ケンタウロスははっとして目を覚ました。辺りを見回すとすっかり景色が変わっているのに少し驚いたが、昨日学校に入学したのだと気づきほっとした。
「おはよう。」
ケンタウロスに続いてみんな起きて着替え始めた。
「朝食が済んだら商業経済の授業だな。難しそう。」
ディオが初めての授業にどぎまぎしていた。
みんなは着替え終わると寮を出て大広間へと向かった。
大広間に着くと嬉しそうなウンディーネが目に入ったが、しかし遠くにいたため彼女はこちらに気づいていないようだった。
ケンタウロスは席に着き昨日のメンバーと話しながら食事を取った。
「パンがふかふかで美味いぞ!」
ユニがパンにかぶりついた。
「いや、やっぱり肉でしょ?」
キューピッドが幸せそうに肉を頬張る。
「今日のオプソン(副食)は格別だからね。」
そんなことを話しながら食べているとあっという間に朝食の時間は終わった。生徒達は寮に戻って身支度や準備を済ませるとそれぞれ授業のある教室やグラウンドへと向かっていった。ぱたぱたぱたと生徒達の足音が廊下中に響いていた。
「授業がもうすぐ始まるっていうのにユニのやつ遅いな~。」
なんてキューピッドがぷりぷり怒っていたけれどユニは気にしていなかった。
「ごめんよ。待たせたね。たて髪が上手く決まらなくてね。」
そんな光景を見たケンタウロスはユニっておしゃれでいいあ~と感心した。
「急ごう!!」
それからケンタウロス達も教室まで急いで駆けて行った。

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