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時と光と風の中で

第1章 出発~新たな出会い~


初日は慣れないことで疲れてしまった。この日は授業の手続きや教科書も買わなければならなかったので非常に忙しかった。やっと夕食になると生徒も穏やかな表情を浮かべていた。食事は大広間にて寮ごとに座ってみんなで食べた。ケンタウロスは同じ寮の部屋の人達と食べることにした。でも、その前にウンディーネの所に行って今日の様子を聞いておきたかったので彼女のいる席の方へと向かった。
「やぁ、ウンディーネ。友達は出来た?」
「ええ、出来たわよ。紹介するわね。この子はアフロディティーって言うの。それからこっちの子はガイアよ。」
ウンディーネに紹介された女の子達がケンタウロスとディオと挨拶を交わした。
「よかった。僕らも新しい友達ができたんだ。」
「じゃあ、今度紹介してね。」
ウンディーネの言葉にケンタウロスとディオは頷き、別れて行った。
それから彼らは自分達の席に着くと運ばれてきた料理を食べながら寮の奴らと話した。
「明日から授業が始まるってよ。今日予習しとかないと。」
キューピッドの言葉にユニがむせた。
「あの膨大な量を今日中にやるのは無理だろう?」
みんなでワイワイ話しながら食べていると、悪ガキ3人がこちらを通り過ぎようとしていた。
「あっ。あいつら!!」
ケンタウロスは後ろを振り返りギロっと彼らを見た。
「明日の授業が楽しみだな~。せいぜい恥をかくんだな。」
アマイモンの言葉にエリゴスとサタンが嘲笑った。
「恥をかくのはそっちかもしれんぞ。」
すかさずユニがワルに対して突っ込んだのでナイス!!とケンタウロスは思った。
「なんだと~!!」
するとエリゴスがユニに歯向かってきた。
「よせよ!!」
とキューピッドが割って入って2人のいがみ合いを止めに入った。
「明日から授業だね。」
そんな光景を遠い目で見ていたディオが呟いた。
「うん。頑張ろうね。」
ケンタウロスは頷きポテトにかじりついた。
食事を終えたあとは風呂に入り明日の準備を済ませるだけとなった。
入学初日はこんな感じで終わった。




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