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時と光と風の中で

第4章 Run at full speed!!


「あっ、ギュム先生だ。」
ディオが先生がこちらに来たのに気が付いてケンタウロスの肩を叩いた。
「ケンタウロス君を探していたのよ。」
「僕をですか??」
ケンタウロスは驚いて先生に聞いた。
「エリゴス君の競技の様子が変だったから彼を呼んで話を聞こうとしたんだけど何か隠してるみたいだったの。それで問い詰めたらなんかケンタウロス君と約束してるからって言われちゃって。何のことだか知ってる?」
ケンタウロスは先生に言われて少しドキッとしたが正直にこれまでのことを話した。
「なるほどね。でも賭けごとは良くないわよ。」
先生は呆れて肩をすくめた。
「僕達もさっき、エリゴス君のことで話していたんです。」
ディオがケンタウロスと話していたことを先生に告げた。
「私は今までにいろんな生徒達を指導してきたけれどエリゴス君の行動は明らかにおかしいわね。だからドーピングだと思ったのだけれど・・・。」
先生の言葉に2人は驚き顔を見合わせた。
「ドーピングって何ですか?」
「ドーピングとはスポーツなどの競技で運動能力を向上させるために、薬物を使用したり物理的方法を採ること、及びそれらを隠したりする行為のことよ。オリンピア祭やその他のスポーツに関する祭りでは使用禁止になっているの。」
ギュム先生は丁寧に説明してくれた。
「でも、もしもエリゴス君がドーピングしていたらどこから薬を入手してたんですかね?」
ケンタウロスの問いに先生は”わからないわ”と首を横に振った。
「ケンタウロス君だって今までの競技を行ってきたからわかると思うけどエリゴスくんは常に上位じゃなかった?」
先生はケンタウロスに静かに聞きいた。
「確かにそうですね。言われてみれば何となくそう思いましが、それで疑っておいて彼の実力だったとしたらとも思うので確信はできないですよね?」
「それもそうね。でも私はドーピングな気がするんだけどな。」
先生は考えながら言った。
「サタン君とアマイモン君に聞き出すなんてできないし。観戦していたのは女子達ですから女の子の友達に様子を聞いてみます。」
ディオの言葉に先生は頷いた。
「OK!結果は知らせてね。」
「先生も教えてくれてありがとうございました。」
ケンタウロスとディオは先生にお礼を言ってウンディーネ達を探しに行った。
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