• テキストサイズ

時と光と風の中で

第4章 Run at full speed!!


こうしてケンタウロスの特訓の日々は続いた。
「さて、今日もグラウンドへ行くぞ。」
ケンタウロスが寮を出ようとしたところにユニが聞きいた。
「いつもこの時間だといなくなるけど何してるの?」
「ああ、オリンピア祭に向けて特訓してるんだ。ワル達には負けてられないからね。」
ケンタウロスはあっさりとそう答えた。
「ふーん。最近ディオもそっけないしどうしちゃったんだか。」
ユニの言葉を背にケンタウロスはグラウンドへ行った。
するとまたしてもガイアが先に来ていた。
「ごめん。遅れた?」
「大丈夫よ。今日はケンタウロスが不得意なレスリングをやろうと思って。」
ガイアはクスリと笑った。
「え?ガイアとやるのかい?」
その言葉にケンタウロスは驚きガイアをまじまじと見つめた。
「まさか、私がやるわけないでしょう。強力な助っ人を呼んできたのよ。さあ、こっちにいっらっしゃい。」
ガイアが手を叩くと1人の男の子がやって来た。
「あれ?見かけない顔だね。君は・・・。」
「やあ、僕はマールス。パシフィスタの寮に入っているんだ。」
ケンタウロスはマールスと握手を交わし早速レスリングの練習をするために練習場へと向かった。
そんな彼らを遠くで見ている人がいた。
「あら、ガイアじゃないの?ケンタウロスと手を組むなんてどうかしてるわね。」
それはウンディーネだったのだ。
「それにしてもマールスっていう子本当に聞いたことがないわね。」
ウンディーネは彼らが去っていくのをじっと見つめていた。
するとそこにワル3人がウンディーネの方にやって来た。
「おっと秀才は大変だな。」
そう言いながら3人は鼻をつまんでいた。
「3人してなんなのよ。」
「お前達のたわけた喧嘩とやらには付き合ってられないんでね。」
サタンが呆れて言った。
「なんですって?」
ウンディーネはこの時考えていた。ケンタウロスにはあんなことを言ってしまったけれどもしオリンピア祭で負けたらワルの下僕になってしまう・・・。
でもケンタウロスが言った言葉である。彼が決めたことだからいいじゃないと。
ウンディーネはワル3人を睨みつけた。
「おお、怖い女だ。」
ワル3人はゲラゲラ笑って去って行った。
オリンピア祭までもうすぐだ。果たしてケンタウロスとウンディーネ、ディオは仲直りするのだろうか?
/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp