第13章 あっという間に夏休み
夏休みはとても楽しかった。家族と過ごす日々はあっという間に過ぎていった。
そして今年も前期試験が夏休み前に行われた。ケンタウロスや友達のみんなは赤点などなく難なくクリアできた。
今年のテスト勉強も寮の部屋の仲間たちと頑張った甲斐があった。今年は去年と違い新しい授業が加わったり去年の授業がパワーアップしたりしてより一層、勉強に力が入っていたからだ。
試験も終わりほっとして夏休みを満喫することができた。
「明日はどこにでかけましょうか?」
母さんが嬉しそうに呼びかける。
「そうだなぁ~メイシーはどこに行きたいかな?」
父さんが妹に尋ねる。
「う~んどこがいいかな?お兄ちゃんは行きたいところある?」
「僕は博物館に行きたいかな?」
「それいいわね。そうしましょうよ。」
なんとなく言った僕の一言で博物館に行き先が決まった。
この日の夜は妹と沢山話して寝た。
「何だ~まだ起きていたのか。早く寝ないとダメじゃないか。」
「だって明日が楽しみなんだもん。そんなことより話そうよ。」
「仕方ないな~。」
妹と色々話していたが気がつたら2人とも寝ていた。
翌日は家族で朝食を食べて歯を磨くと博物館に出かけた。
「もうすぐ着くそうだ。」
車の中で父さんがそう言った。ナビを設定してあったのでもうすぐ到着するとお知らせがあったのだ。
「ここだ。着いたぞ!」
ケンタウロス達は博物館の入り口に向かった。
父さんがチケットを買ってくれている。
「大人2枚と子供1枚ね。あと保育園の子が1人です。」
「ここは保育園の子は無料で入れるそうよ。」
「やった~。」
母さんの言葉に妹が思わずジャンプして笑みがこぼれた。
無料で入れるなんていいなあ~と思っているとチケットが渡されて僕らは建物の中に入っていった。