第13章 あっという間に夏休み
翌日は家族と動物園に行った。家族との楽しい時間のはずなのに学校に早く戻りたいたいう気持ちの方が大きかった。でも友達に手紙を書くのをやめた。どうせ学校で会えるんだしいいか。
でも妹がキラキラした笑顔をしているので僕の方も嬉しくなった。
それから日々が過ぎた。色んなところに行った。母のジャム作りを手伝ったりもした。
この日は妹と一緒にお菓子を作った。
「みんな元気にしてるかな?」
ケンタウロスはそう呟きながらクリームをせっせと混ぜていた。
お菓子が焼きあがるまではが学校での話を妹に沢山聞かせた。
「いいなあ~お兄ちゃんは個性的な友達がいっぱいいていいよね。」
「そうかな?メイシーだって保育園で友達出来たんだろう?」
「うん、まあね。」
「あっ、そうだ。誕生日プレゼントを届けたんだけどもうつたかな?」
「うん、プレゼント届いてたよ。お兄ちゃんありがとう。」
そんなたわいない話しが続きお菓子も焼きあがったので家族みんなで食べた。
「おいしいなあ。」
父さんが紅茶を飲みつつそう言った。
「うまく焼けてるわね。」
母さんも嬉しそうだった。
レモンメレンゲパイはうまく焼くことができてとても美味しかった。
お菓子を食べた後は妹と後片付けをしてお庭で沢山遊んだ。
テューポーンと娘さんもあれからどうしているのだろうか?元気に暮らしてるといいけどな。
なんだかあの頃が懐かしい。ケンタウロスは妹が乗っているブランコを後ろで推しながら考えていた。
そしてあのエルフにまた会えるといいな。エルフに会ったら今度こそ食事会のスペースを少し開けておかなくちゃ。
「お兄ちゃんもう少し強く漕いでよ?」
「あ~ごめん、ごめん。」
考え事が最優先になってしまった。これはいけないなと思いブランコを思いっきり漕いだ。
「きゃははは。」
妹の楽しそうな声を聴きながらブランコをより一層強く押した。