• テキストサイズ

時と光と風の中で

第12章 エルフ~ポッシビリタースの秘めた力~



「あれ?僕たちは・・・生きてる?」
ケンタウロス達は数分後に目を覚ました。その時には空は真っ青に戻っていた。
「やったーヘーラーをやっつけたぞ。」
ケンタウロスはエルフの言葉を聞き我に返った。
「エルフ、君が一人でやっつけたのかい?」
ケンタウロスはエルフに聞いた。
「そうだよ。」
「凄いね。あっあの子は?」
ケンタウロスがエルフと笑っていると一人の女の子がこちらに走って来た。
「パパ!」
「ヒュドラー!」
テューポーンは走って来た娘と抱き合った。
「皆さんのおかげで僕と娘は救われました。残念ながら妻は亡くなっていますが。これでいいんです。」
テューポーンはみんなにお礼を言った。
「それにしてもエルフはどんな呪文を使ったの?」
ウンディーネが不思議そうにエルフに聞いた。
「ポッシビリタースの秘めた力さ。」
「えっ、何それ?」
こうしてケンタウロス達の過去をめぐる冒険は終わった。

「もう帰っちゃうんだな。」
学校まではチャリオットで戻った。
「もう帰らないといけないわ。」
ケンタウロスは最後にケイローン様と握手をした。
「怪我が治ってよかったですね。」
「お陰様でね。君達も未来の学校で元気でな。」
「さようならー。」
ケンタウロスはウンディーネとディオと時空の中に吸い込まれていった。
★★★
「あれ?ここは校長室?」
ケンタウロス達が目を覚ますと校長室の中にいた。
「過去の旅はどうだったかい?」
校長先生にそう聞かれた3人は笑顔で”楽しかった”と語った。
するとそこに校長室へ誰かが入って来た。
「失礼します。」
ガチャッ。
「あっギュム先生だ。」
そこにはギュムナスティケー先生の姿があった。
「あれ?君たちはここで何をしているの?」
ギュム先生にそう聞かれて3人はおかしくて笑っていた。
「先生もこの学校の生徒だったんですね。」
ケンタウロスの言葉にギュム先生は驚いていた。
「そうよ。よくわかったわね。」
でもケンタウロスは過去の世界に入り生徒だった頃のギュム先生と会っていたなんて言わなかった。
「これは思い出として残しておこう。」
と思ったからである。
そしてエルフとの出会いは忘れることはないだろう。
/ 261ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp