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時と光と風の中で

第12章 エルフ~ポッシビリタースの秘めた力~


放課後になり3人は図書室へ集まることにした。
「さて、この間の食事会で見た少年の特徴を思い出さなくっちゃね。」
ウンディーネが2人に促した。
「う~ん。確か髪の色は緑だった気がするなあ。」
ケンタウロスは考えながら図書室を行ったり来たりした。
「あとはえっと・・・そうだ!耳が長かった。」
「それだわ。さっそく調べましょう。」
ディオが思い出して指をさしたのでウンディーネは頷いて本棚から本を選んだ。
「あなた達も運ぶの手伝ってね。」
「はーい。」
それからテーブルにいくつかの本を置くと本を一冊手に取りページを開けた。
「これは小人図鑑かい?」
ケンタウロスが驚いてウンディーネに聞いた。
「ええ、そうよ。ここにはありとあらゆる小人の種類や彼らの特徴が描かれているわ。」
ウンディーネは図鑑について簡単に説明した後話を続けた。
「小人は小人国あるいは小人島に住んでいるとされるんですって。ほら、ここに書いてあるわ。妖精も小人の一種に入るのね。」
「じゃぁ、ホーラ一族の女神様は?」
ケンタウロスが不思議そうに聞いた。
「彼女達は女神よ。妖精とは違うわね。」
「でもウンディーネは精霊なんだろう?もしかして小人?」
ディオが驚いてウンディーネに聞いたがウンディーネは笑っていた。
「あはは、そうかもしれないわね。でも私なんか参考にならないわよ。」
それからウンディーネが本の中であることを発見したのである。
「西欧に伝わるフェアリーには様々な種類の姿があるが、その一つとして『ごく小さい妖精』『小妖精』というものがあり、花やキノコの上に乗るくらいの大きさをしている。あら、これは何?エルフ?」
「エルフって妖精の一種なんだろう?調べてみようぜ。」
3人は本の中に書かれている”エルフ”という妖精が気になりだし、調べてみることにした。
「えっとエルフは、ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族である。それからエルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。また彼らは不死あるいは長命であり、魔法の力を持っている。長命なんて凄いわね。」
ウンディーネが感心しているとケンタウロスが本の中の絵を指さした。
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