第11章 進級~新しい出会い~
翌日はホメロス先生の占い学から始まった。
「みんな、授業が始まるから席に着くように。」
ホメロス先生は教壇に立って生徒達に促した。
「みなさん、ごきげんよう。」
そこにキルケがやって来た。
「何か感じが悪くて私はあの子はいけ好かないわね。」
ウンディーネが隣の席のケンタウロスにそう耳打ちしている時だった。
「えっ、なんですって?今何か言いましたか?」
「いえ、別に。」
ウンディーネは笑みを浮かべて答えた。
「ならいいけど。いけ好かないとか言ったら承知しないわよ。」
キルケが去って言った後ウンディーネは”聞こえてたのかな?”とケンタウロスに言った。
「どうだろうね?」
こうして1時間目が始まった。
「ギリシャでは様々な神殿が全部別々の占いの方式を行っていた。その種類とは・・・。」
ホメロス先生は黒板に書いていく。
「今日は書き物中心だが、君達に実際に占いをやってもらうこともあるからな。道具はこちらで貸そう。」
「はーい。」
生徒達は返事をして黒板の字をノートに書き写していった。