第9章 冬休みがやってくる!!~冬の中の最高の思い出~
「もうすぐ完成ですね。さて豚は焼けたでしょうか?いいころ合いですね。ここに先ほど作ったソースをかけて完成です。皆さんも試食してみてくださいね。」
実演販売終了後はみんなで焼けた豚肉を試食した。
「おいしい~。」
そしてレシピをもらって出店の中を歩いて行った。
「皆さん、次はどちらに行きましょうか?」
歩きながらゴブリンが聞いた。
「そうだなぁ・・・次は劇でも見ていく?」
ケンタウロスが考えながら言った。
「いいんじゃない。それに今回の最大のイベントらしいからね。」
ディオがケンタウロスの言葉に頷いた。
「なるほどね。それじゃあ演劇を見ていきましょう。」
みんなはさっそく劇場入りして椅子に座って観覧した。
「今日の劇は喜劇で”アカルナイの人々 ”ですって。私はなんとなく知っているわ。」
ウンディーネがチラシを見て言った。
「へえ、面白そうだね。」
ケンタウロスとディオがワクワクしていると劇が始まった。
こうして楽しい時はあっという間に過ぎていった。劇も大成功に終わり、ケンタウロス達も拍手喝采で夢中で劇を追いかけていた。そして劇を見終わってパレードの行進を見送った後に学校に戻ることにした。
「楽しかったね。」
なによりゴブリンが満足そうだったのでケンタウロスもディオも、そしてウンディーネもほっとしたようだった。
こうして冬休みはあっという間に過ぎていった。お祭りの後は学校に戻ってホーラーの女神様達と語り合った。彼女達は留学生として学校に来ているのでもうすぐ別れがやってくるのである。
そして冬休みが明けると再テストの生徒達のテストが行われた。結果はアマイモンとキューピッドはなんとか合格したので進級できそうである。これにみんながほっとしていた。