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時と光と風の中で

第10章 悲しい別れ


そしてホーラの女神様達とのお別れの日がやってきた。
「皆さん、本当にありがとうございました。」
女神様を代表してエウノミアーが大広間のステージに立ってお礼を言った。
彼女達が最後だと聞き、中には悲しみ暮れている子も何人かいた。
★エウノミアーは秩序の女神様で優しさと会いに溢れた素敵な方でした。

★エイレーネーは平和をつかさどる女神様で、ケンタウロス達の悩みもいつも聞いてくれました。
★エレテーは祈りの女神様でいつも食事の前にお祈りをささげていたのが印象的でした。
★アストライアは正義の女神でいつもよきリーダーシップを発揮してくれました。また、アストライアーの名は、「星のごとく輝く者」、「星乙女」の意味ですね。

こうしてホーラの女神様達の留学期間が終えた。彼女達はステージにて学校での思い出話をしてくれた。
「もう、行っちゃうなんてあっという間だね。」
ケンタウロスは複雑な気分だった。もうすぐ進級できるという嬉しい気持ちと別れてしまうという悲しい気持ちが入り混じっていた。こうして悲しみにおしまれながらホーラの女神様達は学校を後にした。
それからケンタウロスは寮へ戻ると妹へ手紙を書いた。
『元気ですか?僕は学校で楽しくやっています。まあ、いろんなことがありました。留学生達との悲しい別れや友達を2人失ったこともありました。冬休みは友達とゴブリンとお祭りの出店を見に行きました。でもこれからは進級して次のステップに進むので楽しみです。寮の友達や女子達とも仲良くやっていきたいです。また夏にそちらへ帰るので待っていてください。』
手紙を書き終えたケンタウロスは早速学校内のポストへ手紙を出したのである。そんなケンタウロスを見てみんな家族へ慌てて手紙を書いていた。
もうすぐみんな進級です。落第者が出なくてとにかく今はほっとしています。


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