第8章 テスト勉強は大変であ~る!!
「あ~行っちゃったね。」
「ほっとこうぜ。」
ケンタウロスはディオとワル達が去っていった方を見つめていた。
「まあ、1人再試は出たけど、みんなよく頑張たってことでよしとしないか。」
ユニが足を蹴って高らかに声を上げた。
「そうね、キューピッド再試って言っても1科目でしょう?頑張ってね。」
ガイアやみんながキューピッドに励ましてくれた。
「あっ、そうだ。何か忘れてる気がしたんだよな。」
その時ケンタウロスが頭を掻いたのでみんなが”どうしたの?”と聞いた。
「何だったかな?あー!!」
「どうした?」
「ゴブリン達のことすっかり忘れてないか?」
ケンタウロスが思い出して叫んだ。
「ああ、冬休みに出かける約束していたわよね。でもキューピッドは再試だし・・・1人残して私達で出かけるなんて可愛そうだわ。」
ウンディーネが残念そうにそう言ってため息をついた。
「だったら僕が残ろうか?」
そこでユニが寮に残ると言ってくれたのだ。そしてガイアも寮に残ることとなった。
「私も寮に残ろうかな?この冬休みにネロ先生の曲を覚えなくっちゃね。」
「え?いいの??」
みんなは驚いてユニを見た。
「僕は構わないけど。ケンタウロスとディオ、ウンディーネとゴブリン達で行ってくるといいよ。」
ユニは笑顔で3人に促した。
「でもガイアは一緒に行かないの?」
ケンタウロスがガイアに申し訳なさそうに聞いた。
「冬は寒くてあまり出かけたくないし・・・あの事件で冒険させてもらったし疲れちゃったから休まないとね。」
ガイアは肩をすくめた。
「それもそうね。事件の後すぐにテスト勉強があって休む暇がなかったもんね。」
ウンディーネが頷いた。
「ねえ、そんなことより談話室で早くネロ先生の曲を聴きましょうよ。」
「いいね!それじゃあ談話室に集まろう。」
ガイアが”早く!!”とみんなを急かすのでディオが慌てて転びそうになった。
「ディオ、大丈夫?」
キューピッドがディオを支えて走り出した。
こうしてそれぞれのテストが終わった。キューピッドとアマイモンは再試となってしまったが2人が無事に進級できることを祈りましょう。後のみんなは進級できそうですね。とりあえずおめでとうございます。
そしてこれからは冬休みに入ります。事件の時に少し冬らしく書けたかな?と思いましたがここからさらに冬らしく書けたらいいと思います。それでは!!