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時と光と風の中で

第8章 テスト勉強は大変であ~る!!


あれからテストが終わって1週間が経ったのである。みんなのテストの結果はどうなっているのでしょうか?
まずは生徒達に科目ごとにテストの結果が配られた。
「やったー再試なしだ。」
一番に喜んでいたのはディオだった。
「ふん、僕も再試は無しさ。」
ユニはたてがみをかきあげて足早に自分の席に着いた。
「私も再試は無しよ。ガイアとキューピッドはどう?」
ウンディーネがにっこりして2人に聞いた。
「えっと数学がギリギリだっけど再試は逃れたかな?あーもっと頑張れば良かったわ。」
ガイアは再試はなかったもののがっくりと肩を落とした。
「僕は・・・あっ再試だ~!!何で?」
キューピッドは訳が分からず頭を抱えて床に座り込んでしまった。
「あらら、キューピッドは再試だったんだね?それで何の科目だったの?」
そこにケンタウロスがやって来てキューピッドに怪訝そうに聞いた。
「幾何学が再試だったんだ。何で??」
するとそこにワルのエリゴスとサタンが颯爽とやって来た。
「あっ、あいつら。」
ケンタウロスはワルが来た途端に顔色を変えて2人を鋭い目で見た。
「やぁ、諸君。再試なんてざまあみろだね。」
サタンが鼻で笑った。
「失礼にも程があるぞ。ってあれ?アマイモンは?」
ケンタウロスに言われてみんなもふと顔をしかめた。いつも3人でいるはずなのにアマイモンの姿が無かったからである。
「はぁ・・・それがアマイモンはテストと言う壁に負けたらしい。何やってるんだあいつは?」
エリゴスが肩をすくめた。
「要するに再試を受けるってことね。それでアマイモンは何の教科で再試を受けるの?」
ウンディーネがワル2人に聞いた。
「幾何学と哲学だってよ。このままじゃ進級できねーし、一緒におふざけできる仲間が減るから落第だけはよしてくれよって釘を刺してきたところさ。」
サタンがため息をついて言った。
「それでケンタウロスだっけ?お前は再試だったのかよ?」
「僕は再試はなかったけど。」
ケンタウロスはサタンに聞かれて淡々と答えた。
「はあ?何言ってるんだ?正気かよ?」
「本当だってば、ほら。」
ケンタウロスはそう言ってワル達にテストの点数を見せた。
「どれ、貸してみろ・・・。よくでき・・・の悪いテストだぜ。こんなのまぐれに決まってらぁ。」
ワル達は負けたのが悔しかったのか負け惜しみをして去って行った。

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