第7章 恋の策謀事件(下)
「ケンタウロス!危ない!」
みんなはボロボロになりながらも必死に戦った。
「どうしよう・・・このままじゃあ。」
もうだめかと思ったその時だ。
「待ちなさい!」
そこにマギーとラハブが現れ一気に歓声」へと包まれたのだ。
「何?小癪な。ヘファイストス、ヘルメス何をぐずぐずしているんだね?やっておやり!!」
ヘファイストスとヘルメスがラハブに立ち向かったが攻撃は跳ね返され2人は地面へ投げ出された。
「うわああ。」
「今だ!!」
その時双子が投げ出された2人を取り押さえた。
「なんて真似を!」
バルログは怒りをあらわにしてラハブと必死に戦った。
「がんばれ!!」
みんなの声援を後ろで聞きながらラハブも必死に戦った。
彼らの手にした剣は宙を舞うかのように空へ舞い上がりそれをつかむとお互いに襲い掛かっていった。
そしてミカエルも戦いに加わった。どんなに手ごわい相手だって仲間が一緒に戦えば怖いものなしだ。
シャキーン!!
ラハブはバルログの攻撃を次々とかわしていった。そして次の瞬間、ミカエルがバルログの隙を見て彼を海の底へ突き落したのだ。
「やったー。」
みんなは抱き合って喜んだ。しかし悲しい別れが近づいていた。
「ミカエル、ハルファス&マルファスそしてマギーさんとラハブさん、僕らはここの世界の人ではありません。なので学校へ帰らなくてはいけないいんです。僕らがこの世界に来たのはなくなった友人の犯人捜しでした。そしてそれはたった今解決されました。任務を終えた僕らは学校へ帰ります。会えなくなるのはさみしいですがどうかお元気で!!」
ケンタウロスの言葉に続きみんなが悪魔達と抱き合った。
「本当に行ってしまうんだね。ウンディーネ、僕は君がいないとさみしよ。」
ミカエルが彼女を抱きしめて言った。
「私もよ、ミカエル。でもまたいつか会えるわ。それま元気でね。」
こうしてみんなは悪魔達と別れて行った。
これにて事件は一見落着で終わりを告げた。
あれからヘルメスとヘファイストスは学校を退学となり悪魔の檻の中に入れられた。
「ケンタウロスさん!!」
誰かの声がしたので起き上がるとそこにはゴブリンの姿があった。そしてあたりを見回すといつもと変わらない学校の中だった。