第7章 恋の策謀事件(下)
「イェソド女王様、大変なことになりましたね。」
アラマール&カイニスが女王の所へ訪れていた。
「全く、手間暇をかける奴らめ。こうなったら次の手段を考えないとな。」
女王は薄笑いをして続けた。
「それじゃあ手始めに憲兵隊を置いてもらおう。それからバルログを呼んでもらいたい。至急この城へと来るようにな。」
「かしこまりました。女王様。」
2人の兄弟は女王に膝まづいて部屋を去っていった。
「今に見ておれ!!」
その頃ケンタウロス達は犯人探しに精を出していた。
「ヘファイストスとヘルメスの居そうな所を探そう。」
ディオは戦いの最中にヘファイストスに会ったとみんなに語った。
「すごく冷たい目をしていたよ。あれはいつもの彼じゃなかったね。」
ディオは呆れて言った。
「やっぱり操られてる・・・だとしたら殺意はあったのかしら?」
ウンディーネは歩きながら首をかしげた。
「でも、もしあの2人が共犯だったとしたら殺意があるにせよないにせよ罪は罪だからな。」
ケンタウロスがウンディーネの言葉に頷いた。
みんなは悪魔の城の近くで見張りをしながら捜索をすることにした。あの城へはもう入れない為双子とミカエルが城の中に入って偵察してくれることとなった。
「気をつけて行ってきてね。」
ウンディーネは双子とミカエルにヘファイストスとヘルメスの特徴を伝えてお城に行くように促した。
「わかった。結果が出たら知らせよう。」
3人は頷いて城の中へと消えて行った。
「私達はジャイアントヒルの森へ向かいましょう。あそこなら手がかりがあるはずよ。悪魔達が出たり入ったりしてるって言うから。」
ウンディーネはみんなと森へと向かった。
その様子を誰かが影でじっと見ていた。
「ふーん。知らせた方がいいのかな?」
影から見ていたのは一体誰なのだろうか?