第2章 真実とは何か?
「きゃあああ。死んでる??」
アストライアーが叫び声をあげたのでアマイモンは頭の中が真っ白になってしまった。
「気絶してるだけだわ。大丈夫よ。」
ガイアが倒れている2人の呼吸を確認してそう言ったのでアストライアーは安堵の表情を浮かべ床に座り込んでしまった。
「でもどうしてこんな事をしたのか説明してもらいたいわね。」
アフロディティーがサタンに聞いた。
「いつも目障りだったんでね。消えてもらおうと思ったのさ。」
「まあ、元を辿れば天使のあなたが言うことなのかしらね?」
「だから俺はそんなのは捨てたと言っただろう?」
サタンはアフロディティーを睨みつけてそう言い放った。
2人が言い合っているとそこに他の留学生達もやて来てこの光景を見てひどく驚いた。
そんな中エリゴスはアマイモンに”作戦失敗だな”と呟いた。
「ねぇ、さっきサタンは彼らが邪魔だったと言ったけれどウンディーネはあの張り紙事件を留学生達に聞こうとしていたんだわ。あなた達もこの事件が早く解決すればいいと思わないのね?」
アフロディティーがサタン達を見て呆れた表情をした。
「あの張り紙事件とは何ですの?」
そこにエウノミアーがアフロディティーに事件について聞いたので留学生達に張り紙事件の全てを話してあげた。
「ホーラの皆様お願いします。どうか私達に力をお貸し頂けないでしょうか?」
ガイアとアフロディティーは必死になって留学生達に頭を下げた。
「困りましたわね。なんとかチャレンジしてみますわ。でも失敗したら本当にごめんなさいね。」
エイレーネーがニッコリしてガイア達に手を差し伸べた。
その様子を呆れたように見ていたサタン達は”今に見てろ”と叫んで去っていった。
「あいつらは悪魔の子だから気をつけてね。」
ガイアの言葉にアストライアーが身震いした。
「私は騙される所だったんだわ。教えてくれてありがとう。」
そしてガイア達はウンディーネとヘルメスを抱えて医務室へと運んでいった。
「ヘルメス君、私が抱えてるけどごめんね。」
ガイアがヘルメスに申し訳なさそうに言ったのが遠くの方で聞こえた。