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時と光と風の中で

第7章  恋の策謀事件(下)


「ミカエル!?」
ウンディーネが駆けつけた時にはミカエルは倒れこんでいた。
「大丈夫なの?」
ミカエルはひどく怪我を負っていた。
「この剣じゃだめ・・・だ。強力なのを作ら・・・ないと。」
「強力なのって何が必要なの?」
ウンディーネは横たわっているミカエルの腕を掴んで聞いた。
するとハルファス&マルファスの双子がお手上げポーズをした。
「今まで散々剣は作ってきたが材料がないんで何とも言えないな。」
「それじゃあ僕らで集めてきますよ。何が必要か言ってください。」
ケンタウロスは双子に提案した。なんとかしてアキレーの動きを止めたいと一心だった。
「よかろう。ケンタウロス君ら3人は私と来るといい。」
双子がが3人を手招きした。がしかし、ウンディーネがミカエルのそばにいたいと聞かなかった。
「私はミカエルのそばにいます。だから2人で行ってきて。」
「そんな、ウンディーネがいないと・・・。」
ディオはがっかりした。
「それじゃあ私が探してくるわ。」
ガイアが加わって3人は森の奥へ進んでいった。
「よかろう。こちらも作戦があるんでな。」
アキレーはワル3人を引き連れて去って行った。そしtキューピッドとユニは空から捜索すると大地を離れていった。
「まあ、ミカエルたっら怪我をしているわ。早く何とかしなくちゃ。」
ウンディーネが周りを見回しているとミカエルがウンディーネの足を掴んだ。
「ウンディーネ、しばらく僕のところへ来てくれないか。」
「でも、怪我の手当をしないと・・・きゃあ。」
ウンディーネはミカエルの上に倒れこんだ。
「僕は構わないよ。何より君が無事で良かった。」
ミカエルはそう言ってウンディーネを優しく抱きしめてくれた。
「でも、どうしてこんなことまでしてくれるの?だってあなたは悪魔なんでしょう?」
ウンディーネは彼の腕の中で聞いた。
「僕は今の悪魔界のやり方が気に食わないのでね。反発してるのさ。まあもともと悪魔になったのは僕自身だ。でも今のやり方に疑問を抱いたんだ。」
「ねえ、早く手当をしないとミカエルは死んじゃう・・・それだけは嫌なの。」
ウンディーネの目には涙が溜まっていた。そして静かに涙を流して彼に顔を押し付けるようにした。
「大丈夫。心配しないで。」
ミカエルはニッコリしてそう言うとウンディーネの髪に触れた。
「君の髪はきれいだね。」





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