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時と光と風の中で

第7章  恋の策謀事件(下)


「ウンディーネ達を助けに行こう。」
ガイア達にマルファスがついて行き森の奥へ入って行った。

森の奥に入るとケンタウロスたちが縄で縛られ木の上に吊るされていた。
「そこまでよ!ワル達。」
ガイアがワル達に指をさして言った。
「お前らは魔法円にかかっていたはずじゃあ?」
アマイモンはひどく驚いた。
「あれ?マルファス様が何故ここに?」
サタンやエリゴスも目を丸くして驚いていた。
「君達、今すぐに縄を解くんだ。」
マルファスはガイア達にワル3人を取り押さえるように言った。しかし上手くいくはずもなく3人はスルリと躱してガイア達の周りをぐるぐる回った。
キューピッドとユニは空からサタンとエリゴスを取り押さえることに成功した。
「アマイモン!ヤッちまえ。」
サタンが空から叫んだ。しかしアマイモンは小太りなので走るのが非常に遅くマルファスに捕まってしまった。そしてマルファスはケンタウロス達の縄を解くとアマイモンを放した。それに続きユニとキューピッドもワル2人を放した。
幸いアマイモンの下敷きになってワル2人は助かった。
「なんてひどいことをする奴らだ。」
ワル2人は憤慨した。

風は激しくなり木々が揺れた。あたりは薄暗いモヤに包まれ静まり返っていた。
決戦は既に始まっているのである。
ケンタウロス達はガイアらとマルファスとともにミカエルのいる場所へと急いだ。そこにワル3人も追って来た。
「まだ始末がついてないんだぞ。」
アマイモンが必死になって走りながら叫んだ。
「じゃあアフロディティーとマールスを殺したのは誰なの?」
ウンディーネが言葉を返して叫んだ。
「知らないやい。」
アマイモンの言葉がウンディーネの頭を過ぎった。
「知らないですって?ということは?」
「先を急ごう。」
ウンディーネとディオはケンタウロスに跨りガイアはユニに跨った。
「そんな手を使うなんて卑怯だぞ!」
サタンが言葉を吐いた。
「今はそんなんこと言ってられないでしょ。」
ガイアがワルに睨みつけるように言った。
ミカエルは無事なのだろうか?そのことばかりが気がかりであった。
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