第7章 恋の策謀事件(下)
一方ガイアとキューピッド、ユニの2人と1匹はこのお城の図書館に行き調べることにした。
「ここには悪魔学を研究している人が居る図書館があるってきたぞ。」
キューピッドの言葉に頷いてガイア達は進んで行った。
キイイイー
「ここが図書館か。」
ドアは古びていてドアノブは錆びていた。そしておもいドアを開けると中は薄暗くホコリ臭い感じがした。そこで電気をつけて中に入ってみた。
外はいつの間にか雨が降っていた。
「雨だなんて気味が悪いわね。」
ガイアが身震いした。するとそこに誰かが図書館に入ってきた。
「誰だね?」
誰かの声がしたので2人と1匹ははっとして後ろを振り返った。
「勝手に入ってすみません。少し調べものがしたくて。」
ユニが素直に謝るとその人は笑って許してくれた。
「好きなようにしなさい。私はこの図書館の最高館長のエアというものだ。」
その男はこの図書館の最高館長らしい。見たところによると60歳を過ぎているおじいさんらしかった。
「おじいさんなら私達のことはわからないわね。」
ガイアがユニとキューピッドに小声で言った。
「それにしても本の数がすごいな。」
ユニが感心して本棚を見上げた。
「あら?これは何かしら?」
するとガイアが目のつけた絵の入った額を手に取った。
「猫の絵?」
「ああ、それは私が以前買っていた猫なんじゃよ。」
そこにエアがやってきて微笑んだ。
「エアさんが飼っていた猫?ってことは亡くなったんですね。」
ガイアがエアに聞いた。
「私は昔黒猫を飼っていてポポと名づけてたいそうに可愛がったんじゃが寿命でなくなってねえ。」
「そうなんですね。かわいい。」
ガイアは猫の絵をじっと見つめてうっとりした。
「おい、ガイアあったぞ。」
ユニが探していたものがあったとガイアを呼んだのでガイアは猫の絵から離れてユニの方へと歩いて行った。
「何があったんだって?」
「ほら、これだよ。」
ユニがキューピッドと本を机の上に広げた。