第7章 恋の策謀事件(下)
その頃キューピッドはお城にたどり着いて空からお城を眺めていた。
「どこなら入れそうかな?」
自分は空が飛べるが他の子は無理だ。それにいちいち僕がみんなを運んでいたらバレてしまうし・・・どうしよう?
そう思いながらお城の下まで下がっていくと裏口が開いていることに気がついたのだ。キューピッドはすぐにみんなに知らせてお城の裏口から侵入した。
キューピッドがお城を偵察している頃にケンタウロス達は似ている衣装を購入して身につけていた。そしてキューピッドも衣装を身に付け、抜け足差し足忍び足で廊下を歩いていった。こうしてみんなは静かに廊下を歩いていたするとどこからか声がしたので耳を傾けて聞いた。
「この声どこかで聞いたことがある気がするなあ?」
ケンタウロスが小声で呟いた。
「あそこから聞こえるわ。みんな、行きましょう。」
ウンディーネの合図にみんなは声のする部屋に近づいた。すると部屋のドアが少し開いていたので隙間から部屋の中の様子を伺って見た。
「あっあの人は?」
ケンタウロスが唾を飲み込んだのも言うまでもない部屋の中にいたのは間違いなくアキレーだった。
アキレーはヘファイストスと話していたのを見かけたことがあったからだ。
「ヘファイストスと話しているのを見たことがあったんだ。アキーレだよ。」
ケンタウロスはみんなに知らせた。
「なるほど。ここで僕からの提案だが二手に分かれて捜索するのはどうだろう?これだけ固まって行動するとすぐにバレてしまうんじゃないかな?」
ユニがケンタウロスの言葉に頷いたあとみんなに提案した。
こうして二手に分かれて事件を捜索することにした。
ケンタウロスはウンディーネとディオとの3人で探すことになりユニはガイアとキューピッドと共に行動することにした。