第7章 恋の策謀事件(下)
ウンディーネ達はなんとかしてこのお城に潜入したいと考えていた。しかし今は無理そうなので一旦引き下がって作戦を練ることにした。
「変装しなきゃダメだな。」
森を抜けながらここえでディオがみんなに言った。
「でも、まずはあの門番2人をどうにかしないとダメね。」
ウンディーネが考えて言った。
「門番を眠らせるとか?」
ユニがウンディーネに聞いた。
「それじゃあダメだと思うわ。あの女王様のことだからきっとそれじゃあすぐにバレちゃうわね。」
「なるほど。」
みんなは必死になって作戦を練っていた。するとケンタウロスがいい案を思いついたと言った。
「まずはあのお城の特徴を知るのが大事だと思うんだよね。だからキューピッドかユニに偵察しに行ってもらおう。」
「それはいいね。」
みんなが頷いた。
「でもユニだと目立つからキューピッドに行ってもらいましょう。頼んだわよ。」
ウンディーネの言葉にユニは自分が選ばれずに不機嫌そうだったがキューピッドを見送った。
「任せといて!それじゃあ行ってきます。」
キューピッドは元気よく森の中を旅立った。
「戻ってきたらちゃんと報告してね。」
「はーい。」
ウンディーネは力いっぱいにそう叫んでキューピッドを見送った。
その間みんなはディオの案の変装をどうするのか考えた。
「変装には材料を集めないとな。」
「ヘカトンケイルの時に通った市場は?」
ガイアがみんなに聞いたがみんなは”あそこまで遠くて無理だ”と首を横に振った。
「そう言えばヘファイストスとエリゴスが学校の制服じゃないくて違う服を着ていたなあ。私服にも見えなかったし・・・武装服かなあ?」
お城に入るためには変装は不可欠ですね。どうしようかとみんなは必死にアイディアを出し合っていた。