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時と光と風の中で

第7章  恋の策謀事件(下)


「紛らわしくて済まないね。」
ケイローンは”もう少しだったのに”と笑った。
「まあ、いいわ。これでヘカトンケイルの兄弟は無事に見つかったことだし、約束通りにアフロディティーとマールスの死の真相のヒントを教えてもらうわよ。」
ウンディーネがヘカトンケイルに聞いた。
”Δείτε ότι”
ヘカトンケイルは遠くの方を指さして言った。
「あれを見てってあの光ってるやつ?」
ウンディーネがヘカトンケイルに聞いているとキューピッドが空を飛んで光っているものを持って来てくれた。
「こっこれは・・・アフロディティーの探していたもう片方の金のサンダルじゃないか?」
ディオとケンタウロスが声を上げていった。
「でもこれを見て!きゃああ血がついてる。」
ガイアが驚いた。
キューピッドが持ってきた金のサンダルはアフロディティーのもので間違いはなかったが血痕がべっとりついていた。
「このサンダルを投げつけられてやられたとか?」
ユニがみんなに問い掛けた。
それからケンタウロス達は巨人3人とケイローンに別れを告げて歩き出した。ケイローンはケンタウロスに”いつでも遊びに来いよ。この森で待ってるから。”と言ってくれた。
「僕もずっとあなたに会いたいと思っていました。夢が叶って嬉しいです。僕はあなたに会えたことを誇りに頑張って生きていきます。また学校で外出の許可が下りたら会いに行きますね。」
ケンタウロスはケイローンと約束と握手を交わして別れた。
「さようなら~。」
ユニ以外のみんなは最後まで手を振った。(ユニは馬のため手は使えません)
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