第1章 気持ち
<藤ヶ谷side>
藤ヶ谷:「あのさ…」
:「ん?」
優しく微笑んでくれるに
藤ヶ谷:「なんでさっき謝った?」
と聞くと、慌てて、
:「イヤ!だってカバンぶつけて入院させたんだよ!?謝るだけじゃ足りないぐらいだよね!?」
俺のベットに手をついて身を乗り出してきた。
藤ヶ谷:「その後だよ…」
急にシュンとして俯いた顔が心なしか少し紅い気がした。
:「ずっと…謝りたかったの…あきらかに迷惑かけてたもん…ごめんね…」
藤ヶ谷:「迷惑なんて誰かが言ったの?」
:「え?う、ううん…言われてない…けど…」
藤ヶ谷:「俺も思ってないけど?」
:「え?…」
藤ヶ谷:「じゃぁ、逆に、謝るって事は俺の事好きじゃなかったって事?」
一気に真っ赤になったが
:「ううん!好きだったよ!」
慌てて、そう言ってまた俯いてしまった。
藤ヶ谷:「じゃぁ、謝る事ないじゃん。後、避けんなよ…」
:「避けてないよ!…申し訳なくて…」
藤ヶ谷:「だから!何に申し訳ないの?」
:「イヤ…好きな子とか居ただろうにデカいヤツらに追いかけ回されて…」
藤ヶ谷:「好きな子居たけど、だからって遊ぶ時はまた別だろ?てか、別だったの!」