第1章 気持ち
<藤ヶ谷side>
話そうとして、何気なく見たは、延びた黒髪と少し痩せて細くなってる身体からか、俺もその分デカくなったからか、急に俺の知ってるデカい男女のじゃなくなっててなんだかドキドキした。
:「藤ヶ谷くん?」
藤ヶ谷:「え?あ…お前…カバン投げたの?」
:「投げたんじゃないよ!ごめんなさい!えっと…振り回してたの…教室にあんまり人居なくて…ちょっとテンション上がってて…」
藤ヶ谷:「カバン…振り回す?中、多少入ってんのに?」
:「ご、ごめんなさい…」
責めたわけではなかったけど、あきらかにコイツは凹んでしまった。
藤ヶ谷:「…俺で良かったな…」
:「え?」
藤ヶ谷:「全然知らないヤツじゃなくて…」
:「あ…うん…そだね…」
小さく笑った。